一度始めたら、納得するまでとことん追求する。
とくに性的快楽の追求については妥協しない。
快楽こそ人生で最も大切なことだと思っている。
最近沖縄には勘違いした男が多くて、たいして偉くもないのに、オレ様を喜ばせてくれとフニャチンのままマクロになる男が多いが、たとえその男がジョニー・デップやジュードーロウみたいに格好よくたって、アタシはアタシのマ○コにほんの1ミリだって触らせない。
女は男の便所ではない。
男こそ女の快楽棒(まさにマラ棒!)にすぎないのだ。
けれども、この世の中には腐った男が多すぎるのか、それともアタシの要求レベルが高すぎるのか分からないが、なかなか理想の男、というか理想のマラ棒にめぐりあうことはない。
今度のマラ棒いや彼氏(の候補)はいけるかなと思った。
優しく紳士。
身体も大きく、そのうえ男前。
沖縄の高級ホテルでディナーなんぞしたりして雰囲気を演出し、必死にアタシを口説き落とそうとする様子もカワイクて好感度抜群。
アタシも酔ったフリをして、誘われるがままにホテルの部屋に行った。
キスもうまかった。
まさに溶けるようなキス。
タバコを吸うのに、口臭はまったくしない。
舌の硬さも舌を入れてくるタイミングも抜群。
もっと、もっと吸いたくなるほどに。
怠けず慌てず、上手に出し入れするのだ。
適度に火をつけて、シャワー浴びようかと言って焦らすタイミングも抜群だ。
彼が先に浴びて、アタシが浴びて、互いにバスタオルを巻きつけたままベッドに座ると、今度は彼が乱暴にアタシをベッドに押し倒してキスをした。それも演出だとわかるので、悪い気はしない。
キスをしながらバスタオルを外し、大きな手のひらで包み込むようにアタシの形のいいオッパイを揉む。
ゆっくり。丹念に。
そして、指で円を描くように乳首を弄ぶ。
アタシはすでに濡れていた。
アタシの思い描く理想のセックス、理想のパートナー、理想のマラ棒。
そんな期待が高まった。
彼は前戯を続ける。
肩を丁寧に舌でなぞる。
やっと辿り当てたように乳首を口に含み、時に子供のように無邪気に、時に荒々しい獣ように激しくそれを吸う。
その一方で指はアタシの濡れたマ○コを丁寧になぞり、くすぐるようにクリ○リスを刺激する。
丁寧でいて焦らしを忘れず、ツボを心得ていろんな技をタイミングよく繰り出す前戯。
いいじゃない、これは上物よ!
アタシの期待は最高潮に達した。
さて、攻守交代。アタシが彼のマラ棒を確かめるときがきた。
あたしの理想的なセックスにおいて、フェラチオは大事な要素だ。
いっぽうてきに受け身になるのが理想のセックスじゃない。
セックスとは支配と被支配の繰り返しによる快楽の交換だ。
男が気持ちよくならなければ、マラ棒だって理想的な硬さにはならないのだ。
と、そこで愕然とした。こんなに格好良くて、キスもうまくて、前戯も丁寧で上手なのに、なんとマラ棒が鳩のチ○コみたいに小さいのだ。
鳩のチ○コなんて見たこともないし、それがあるのかどうかさえ知らないが、そのチ○コをみたとき、どういうわけかアタシは鳩のチ○コを想起した。
私は沖縄の風俗嬢なんかよりも男性経験は豊富なほうだと思う。
しかし、沖縄の男でもここまで小さいのは見たことが無い。
もうそこで一気にアタシのテンションは下がってしまう。口に含む気もしない。
ごめんなさい、あなたは格好よくて、キスもうまくて、マ○コがヌレヌレになるくらい前戯も上手だけど、このチ○コは反則だわ、悪いけどアタシは鳩じゃないの、と言ってしまった。
悪気はないつもりだが、相当ひどいことを言ってしまったのだとアタシも思う。
格好いい男前の彼氏は、最初何か起こったのか分からない様子で呆然としていたのだが、やがて幼児のようにおいおいと泣きだした。
本人も相当コンプレックスに感じてたのだろう。
涙をボロボロこぼし、顔を上げたまま壊れてしまったのだ。
そのとき、驚いたことにアタシのなかの何かが動いた。
そして壊れた。
大の大人の男のプライドが音を立てて崩壊し、それを微塵も隠すことができず曝け出してしまう様子を目の当たりにして、驚いたことにあたしのなかでムクムクと母性が目覚めてしまったのだ。
アタシは泣きじゃくる男を抱きしめ、大丈夫よ、自信をもって、あなたは十分優しいしキスも前戯もうまいわ、ちょっとチ○コが小さいだけよ、と言った。
そして、アタシは必死にその鳩のようなチ○コを舐めて、少しは固く大きくして、上にまたがってアタシのやや乾いたマ○コに押し込んだ。
でも、意外や意外に、アタシは感じてしまった。
そのうちにたっぷりと濡れた。
少しは復活した彼氏もぐいぐい攻めてきた。
ああ、母性とは性的快楽と隣合わせなのだと、その日はあたらしい真理に目覚めた一日になった。
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