ヒトは、『勝負事』が大好きな生き物。
四年に一度のオリンピックしかり、
文学の技量を競う芥川賞、直木賞しかりです。
であるわけですから、セックスに関しても「勝負事」と無縁でいられるはずがありません。
スポーツの祭典、オリンピックにちなんでフアッキンピックなるものが、ひそかに開催されているのです。
その名も都市伝説として有名なファッキンピック。
今回はその詳細をお届けします。
ファッキンピックは自称NPO団体が主催するもの。
世界各地で行われていますが、ここ沖縄県では半年に一回、那覇市と名護市の某所で開かれます。
審査員の紹介によってしか参加できない点は、どこかのSNSのシステムと同じです。
とある緑に恵まれたわたしは、開催日当日、妻のアズサを伴って那覇市に設けられた会場に入りました。施設名は口に出せませんが、30畳ほどはありそうな会議室です。部屋は弾力のある運動用のシートで覆われ、壁ぎわに連結したキングサイズのベッドが三台、反対側にお布団が三組。
天井にはパイプが固定され、吊り輪までぶら下がっています。
セックス祭だ、と思って気楽な気分でいたわたしですが、参加者の様子を目にして内心焦りました。
控室ではみんなすでに全裸でしたが、顔つきは真剣そのもの。
談笑するものはひとりもいません。体もよく鍛えてあって、腹筋は六つに割れ、二の腕はごつごつ、ぺ○スは早くも半勃ち状態です。
百万円の賞金が出ることを考えれば、当然のことでしょう。
しょっぱなから一等賞を取ることはムリ、と諦めていたわたしは、とくに体を鍛えることもしていなかったため、居心地の悪い思いで競技が始まるのを待ちました。
競技は採点制が取られています。
セックスのテクニックのみが採点の対象です。
競技中、順番を待つ選手たちも会場の周囲に散らばって、競技の模様を鑑賞することが許されています。
いよいよ競技の時間が来ました。わたしたち夫婦の出番は十組中、最後から二番目でした。
最初の選手は職場で不倫の関係にあるという二十代後半の男女。
彼らのセックスを見て仰天しました。
もはやセックスの域を超えたセックス。
ちょうどフィギュアスケートの演技を思い出していただければ、イメージがつかめるでしょう。
フル勃起した男が、女性を逆さまにつるし上げます。
駅Oファックならぬ駅○フェ○チオ。
あんな窮屈な体勢で気持ちよくなんかない!と思います。
駅Oファックを見せつけたあとは、駅Oバック。男は直立したまま、女を背後から抱きかかえて挿入します。女の足は男の太腿にしっかりと絡みついて落っこちないように必死な様子。
なにより不気味なのが女も男も歯を食いしばって必死に体勢を維持しようとしているところでした。
それでもハメていれば感じるようで、やがて盛大に外出しして競技は終了。
膣から抜いて会場にぴゅーつと射精するのも見せ場のひとつとなっていたのです。
二番手の参加者は三十代前半のカップルでした。シンプルかつ、デンジャラスな競技は一見にあたいします。
ベッドの上に男が横たわります。ギンギンに硬くなったぺ●スを手で支えて天井にまっすぐ向けさせます。
男の体勢が整ったと見るや、女のほうは部屋の隅から猛ダッシュ。
おっぱいをぶるっぶるっと揺らしながら部屋を駆け抜け、途中で側転前転、最後にバク転を加えてベッドの上にジャンプ。
脚を大きく開き、男のぺ●スめがけてオマ●コをずっぷり。
ハマつた瞬間、会場からは拍手が沸き起こりました。フィニッシュは腰を高速で振りつつ、背中を思い切り反らしてオーガズム&中出し。
もはや有名なサーカス、上海雑技団の域に達しています。
その他、男女とも吊り革にぶらさがって空中セックスを披露する参加者がいれば、赤緑黒の三本のバ●ブを花ビラのようにマ●コに挿しつつ、しずかにア●ルを犯されるという演技もありました。
どの演技を見ても、とうていわたしたち夫婦の手に負えるものではありません。
だからといって、いつもやっている正常位でのセックスを披露しても興ざめというもの。
もう半分ヤケクソになったわたしは、妻の乳とお尻をサンドバックに見立ててパンチを浴びせました。
やがて妻の蹴りが股間に命中。玉を押さえてもだえるあいだに、妻がフエ●チオで抜いてくれました。
わたしたちの結果は意外にも五位。
奇抜さが評価されたとのことです。
http://okinawafuzoku.blog.shinobi.jp/Entry/3/余談ですが、妻の乳には青あざ、わたしの睾丸はまだ少し腫れたまま。
楽しみであるはずのセックス。
競技化されると楽しむどころではありません。
PR